「SG第26回オーシャンカップ」がボートレース芦屋で、7月20日から7月25日までの6日間開催で行われます。真夏に行われるボートの祭典「オーシャンカップ」の出場条件は、前年度の賞金王決定戦の優勝戦出場者、6月に開催されたSGグランドチャンピオンの優勝者、昨年の5月1日から今年の4月30日までのプレミアムGⅠ、GⅠ、GⅡの優勝戦における着順点上位の選手です。つまり、この1年間の大きな大会で強い戦いをした選手のみが出場することができるレベルの高いレースが沢山見れる大会ということになります。早速有力選手を紹介しましょう。
まずは昨年と2017年の優勝者、佐賀の峰竜太選手です。直近6期連続勝率1位のスーパースター、今年はSG1勝、GⅠ1勝、一般戦3勝の5勝を上げていて、直近のGⅡボートレース甲子園も準優勝と抜群の成績を残しています。3着までに入らないレースを当てるのが難しい選手で、どのコースからでも1着を獲りに行くことができる現代ボート最強の選手です。ということは、3着までに入らないレースは高配当、内側のコースで負けたらほぼ万舟券という舟券を買う立場からすると非常に悩ましい選手でもあります。「峰軸」でいくか「峰外し」でいくかはあなた次第、スタートタイミング、選手のコメントに状況が現れることが多い選手なので要チェックですよ。
ついで2015年、2016年と連覇をしている大阪の石野貴之選手です。昨年のフライングから調子を落として一時はA1からの降級危機までありましたが、SGボートレースクラシックの優勝から調子を戻して今では勝率7点台まで回復しました。やる気のある時、ない時の差が激しい選手、調整が上手くいったときの爆発力は現役屈指です。4コースまでなら1着を量産できる走りをして、上位を狙える仕上がりの時には果敢に進入で内側に動く傾向があります。相性の良いオーシャンカップ、調子も上昇中と優勝を狙っていけるはずです。
地元福岡からは2019年優勝の瓜生正義選手です。SG10勝も上げていながらクリーンなレースに徹するスタイルがとても好感が持てます。さわやかなイメージが強いですが、調整力、旋回力はとても貪欲でどんなモーターでも出るモーターに調整、鋭いターンでアッと言わせるレースを何度も見せてくれる選手です。前節の大村の一般戦でしっかり優勝と調整もバッチリ、2度目のオーシャンカップの優勝を目指し、地元の代表として全力を尽くすことでしょう。
遠征組からは、連続ＳG優出中の山口の白井英治選手、超絶ウイリーまくり差しで高配当連発の滋賀の馬場貴也選手、3コースのまくり差しと言えばこの人、長崎の原田幸哉選手、絶対王者、大阪の松井繁選手、オールスター優勝で出場権獲得、広島の前本泰和選手、復帰後は3優出2優勝と絶好調の愛知の池田浩二選手、前節のボートレース甲子園の優勝者、群馬の毒島誠選手、若手からはスピード、ターン力はすでにＳＧ級、滋賀の丸野一樹選手、池田浩二選手と一緒に愛知旋風を巻き起こせるか、愛知の磯部誠選手などが真夏の祭典を盛り上げます。
また地元福岡勢も豪華です。ボートレース界屈指の兄弟レーサー、篠崎元志、篠崎仁志選手はともにＳＧレーサー、最上位の戦いを見せてくれます。西山貴浩選手はエンターテイナー的立ち位置から今では主役の座に、昨年のグランプリも優勝戦進出、今年もＧ１優勝と上昇度では直近1番です。前田将太選手は今年福岡の周年記念でG1を初優勝しました。やっと素質が開花した感じですが、レースでは安定して着をまとめるイメージ、6コースからでも舟券に絡むときが多いので高配当の片棒を担ぐこともあるかもしれません。小野生奈選手は前節の女子戦で優勝と調子を上げてきています。まくりが大好きな選手なので、男子と混ざって豪快なまくりを決めるレースも見てみたいですね。
ボートレース芦屋のモーターは5月からの使用で概ね3節から5節走っています。まだハッキリとした傾向は出ていないので、選手の調整力で大きくモーターパワーが変わる可能性があるので、直前のタイム、選手コメントはチェックが必要ですよ。そんななかでも2連対率が50％を超えているのは6機あります。6号機、46号機、43号機、14号機、42号機、44号機です。このあたりはすでに良い結果が出ているので誰が引き当てるか要注目です。
ボートレース芦屋は淡水で潮の満ち引きはありません。そして広々した水面と1マークには葦が群生していて野生の消波装置として機能しています。すなわちスピードを保ったままターンができる高速水面として全国でも屈指の水面です。通常芦屋はモーニングレースでレース時間が早いのと、企画レースが多いのが特徴です。しかし、今節はSGオーシャンカップ、開催時間はデイレースの時間で、さらに企画レースはありません。よって通常の出目とは傾向が変わる可能性があるので注意が必要かもしれません。
今期も絶好調の峰竜太選手がそのままオーシャンカップ連覇と突っ走るのか、それとも勢いに乗る有力選手がそれを全力で阻止するのか、梅雨が明けた芦屋水面で灼熱の戦いが繰り広げられます。どんなドラマを見ることができるのか今から楽しみですね。
